完璧社長とKISS! ~Police Love Story【番外編】~
「おう、久しぶりだな、晃一」
玄関で、俺を迎えたのは、
光井基樹。
高校時代の親友。
広告デザイン会社を経営。
「悪いな、突然・・・」
「いや、お前はいつだって突然だろ?」
鼻でフッと笑いながら、
リビングのソファーへと促される。
「有紀ちゃんは?」
基樹は、去年結婚し、このマンションに移った。
「あぁ、言ってなかったな、先月、子供産まれてさ、今、実家帰ってるんだ。もー、めちゃカワイイぜ! ぜってー嫁に出したくないよ」
目じりを下げて、俺に言う。
「あー、ここにも親バカがいるよ」
「あー?なんだー?」
キッチンの冷蔵庫から取り出したビールを俺に投げ、
「お前も、子供出来たら、絶対わかるぜ、俺の言ってること!」
力説した。