完璧社長とKISS! ~Police Love Story【番外編】~
「基樹、俺、間違ってるか?」
「・・・・・?」
目を見開き、俺の顔をじっと見る基樹。
美和と俺が出会った時からのこと、
美和を失くしてからのこと、
全て知っている基樹。
「美和に似てるから、か?
でも、その彼女自身のことも、一日一緒に過ごして、
お前の凍っていた感情も、溶け始めたんだろ?」
そのものズバリ、俺の胸の内を言い当てた。
「あぁ、ホントにお前の言うとおりだよ。
時折見せる表情が美和に似てるんだ。
だけど、彼女自身のカワイイと思う部分があってさ・・・・」
少し、目を伏せながら言った。
「それで、押し倒したのか?」
ニヤリとしながら、俺に問いかける基樹。
「んなワケないだろっ! キスしただけだよっ!」
しまった!!
「へぇー、お前、もう、彼女に夢中になってんじゃんっ」
ははははっと、笑い飛ばされてしまった。