完璧社長とKISS! ~Police Love Story【番外編】~
「晃一、お前、もう素直になれよ!
感情のまま、彼女と向き合え!
きっと美和だってそれを望んでると思うぜ!」
テーブルに
握りこぶしを作った手を
バンッ
と下ろす基樹。
「・・・・・そう、か?・・・・」
基樹の顔をじっと見た。
「お前が美和を愛してたことは、事実だったんだし、亡くしたのも事実だ。
美和に似てるから、
お前が迷うのも無理はないよ。
だけど、自分の感情を封印して、押し殺してたら、
何も進まないし、変わらないだろ?
彼女にだって失礼だぞ!
彼女のこと
守ってやりたいって
思ったんだろ?」
「…あぁ、守ってやりたいって…
思った…」
「じゃあ、問題ないよ、
思うまま、進め!
ったく!
エリートのクセに
恋愛は、エリートじゃないんだよな、お前って」
俺の顔を見ながら溜め息をつく。
「別に、俺はエリートじゃないぞっ」
「なーに言ってんだかっ!」
持っていたビールを
飲み干した基樹。