完璧社長とKISS! ~Police Love Story【番外編】~
「・・・・ビックリ・・・したわよね?
リコちゃんとは、中学生くらいの頃に一度会っただけだったから、
正直、こんなに美和さんに似てるとは、私も思わなかった。
今日、会った時も、美和さんが、生き返ったかと思ったくらい・・・
でも、でもね、リコちゃんは、リコちゃんだから、自信を持ってほしいの。
お兄さまだって、大人だから、
美和さんとリコちゃんが別人だって、わかっていると思うの。
私は・・・・二人に、幸せになってほしい・・・
私で力になれることがあれば、協力するから、いつでも頼ってね、リコちゃん」
テーブルに置いていた私の手を、
毬子さんの両手が包んだ。
私を優しく見つめる毬子さんの姿が、ぼやけていく。
頬に、温かいぬくもりを感じた。
毬子さんの手が、
頬につたった涙を拭う。
お姉ちゃんの手が、ゆっくりと私の背中を擦る。
あたたかい・・・・
「リコ、大丈夫よ・・・
リコらしく、自信を持って・・・
私たちが、いるから・・・」
「お姉ちゃん・・・毬子さん・・・・」
「「大丈夫」」
二人が私の瞳をじっとみつめた。