夢が叶うまで
「人が多くてあまり見えない・・・。」


背があまり大きい方ではない私は、背伸びをしながらじゃないと自分の名前を探す事が出来ない。


すると、歩いてきた美優ちゃんが私の横にきて、自分の名前を探し出した。


その姿に、私は思わず見とれてしまった。












私とは全然違う。昔からそう思ってきた。












美優ちゃんは、背が高くて綺麗で、でも可愛い所もあって
頭が良くて、頼りにもなる。





でも、私は・・・。





私は、背が小さく、綺麗でもなければ、可愛くもない。
勉強だって少ししか・・・。頼りにもならない。


そんな事を思っていたら、いきなり手を引っぱられた。



「優華やったよぉ~!」



私は、今までぼーとしていたせいか、どうして美優ちゃんが喜んでいるのか、分からなかった。


まだ、状況が把握できてない私に、美優ちゃんが呆れたように言った



「何ぼーとしてんの?ウチら同じクラスで、6組だよ?」


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