夢が叶うまで
同じクラスと聞いて、一気にこれからの高校生
生活が、楽しくなるような気がしてきた。



「美優ちゃんと同じクラスでよかった~」


「じゃあ教室行こっか!」



幸せな気分になりながら、私達は6組へと急いだ。


もう、教室には人が結構いて賑やかだった。


私達が教室に入っていくと、皆の視線が私達に集中した。そして皆一気に笑顔になり、私達を歓迎してくれた。



「おはよう!これからよろしくね~」



と、クラスに居るほぼ全員に言われ、私は戸惑った。



「こ、これからよろしく・・・」



そう返してから自分の席に着いた。


席に着いて外を見てみたり、教室を見回していたら、入学式が始まる時間になっていた。



「優華そろそろ入学式始まるよ。のろのろしてると先行くぞぉ~」


「待ってよ~」



廊下に出ると、他のクラスの人達も移動を始めていて、何処に美優ちゃんがいるか分からなかった。


急いで美優ちゃんの後を追いかけていたら、誰かとぶつかった。



「ごめんなさい。」



私は、そう言って美優ちゃんの後を追いかけた。


「ねぇ、ねぇ!優華がぶつかった相手結構なイケメン君じゃん!」


「う~ん・・・。顔見てないから分からない。」


「え~!顔見てない?もったいない!あんなイケメン君そうそう居ないよ!」
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