秘密と生きる君
「よ!アキ!あれ?そいつ誰〜?」
俺もアキの後に付いて二人に近づくと、一人が俺を見てアキに質問した。
視界に金髪と黒髪の二人が入った。
「今日転校してきた高宮ハル君だよ〜!」
「ど、ども……」
ペコリと軽く会釈してみた。
なんだか初対面は照れ臭いな……。
「転校生かぁ!俺は西浦悠馬(にしうら ゆうま)!ちなみにサッカー部で、将来期待されている有能な1年だ!」
金髪の奴は歯を見せながら笑った。
「そういうのは自分で言うことじゃないだろ。俺は片倉 愁(かたくら しゅう)。部活はめんどいから入っていない」
隣に居た黒髪が金髪にツッコミを入れながら自己紹介をしてくれた。
この二人の合わせ具合に変に関心してしまった。
「みんなで仲良くしようね〜!」
弁当を広げながらアキは言った。
俺もアキの隣に座り、弁当を広げた。