秘密と生きる君



「おー、ここかぁ…」



徒歩で約15分。
これから俺が通う高校にたどり着いた。

入り口の門からして、生徒たちの荒れっぽさが伝わってきた。

門の元の色は鉄の銀色らしいが、今はペンキか何かで赤く染め上げられてる。



「すげー趣味だな……」



乾いた笑いしか出てこない。
校内からは大きな叫び声らしきものが、外に居る俺にまで聞こえてくる。



俺、マジでこの高校で生きていけるのかな……。



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