子供な恋
何を行っても無駄なのはいつものことなので我慢して食べた。


「……ごちそうさまでした」


「はい」


優は食器を持ってキッチンへ行ってしまった。


「あぁ、口の中が野菜だぁ~」


メイが机でうんうん唸っていると洗い物を終えた優が戻ってきた。


「さっ、メイ。学校行くよ」


「はぁ~い」


元気に返事をして、優から鞄を受け取り玄関に向かった。


優と玄関を出て家の鍵をかけていると隣の家のドアが開いた。


そこから出てきたのは優のお母さんだった。


「あら、メイちゃんおはよう。これから学校?」


「はいっ♪おはようございます、おばさん」


「気をつけて行ってくるのよ」


「うん」


おばさんはいつもニコニコしてて、とっても優しいから大好きだ。


「ちょうど良かったわ、優このゴミ出してきてちょうだい」


「……はぁ、やっぱり」


優はおばさんが袋を持っているのを見たときから予想していたようだ。


「それじゃあ、いってきます」


「……いってきます」


メイと優がそれぞれ挨拶をして歩きだした。


さっきのでわかったと思うけど、メイの家と優の家は同じマンションでお隣同士だ。




< 4 / 19 >

この作品をシェア

pagetop