カリダーデ
「2009年11月12日
稀村先生へ
私はいつからか、先生の事を好きになっていたみたいです。
一人の教師じゃなくて、一人の男として好きになっていました。
でも、先生には彼女が居るし・・・。
なにより、先生は先生だし。
生徒が先生に恋をするなんて、先生はうっとおしいよね。
だから、私はこの気持ちを自分の心にしまっておくね。
先生は25歳で私は15歳。
年の差の点でも問題かぁ・・・。
それに、私達が恋するのも犯罪だね。
先生は誰にでも優しいから、きっと学校中のみんなに好かれてるよね。
先生の事あきらめたいのに。
そうじゃないと新しい一歩が踏み出せないから。
なのに、私は今日もあなたの事で頭がいっぱいです。
私が後10歳、年をとっていたら、私が10年早く生まれていたら、先生と付き合えたのかな?
叶いもしない願いを、毎日神様に祈って、私はずっと先生の事を愛し続けています。
先生ゴメンね。
しつこくて。
でも、出来ることなら叶えたいこの願いを誰か叶えてください。
どうか、私に稀村先生と歩む幸福な未来を・・・。」
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