Dice
その次の日

放課後三人で会おうと私から提案した。

何も知らない勝司は私たちの間を歩いた。私の手を握りしめながら。

「ちょっと原付取ってくる」

章吾は私たちを置いて歩いて行った。


私は勝司の腕を掴み、甘える仕草を見せてみた。

子犬は私の顔を覗き込んで大丈夫?疲れてる?と可愛く聞いた。

私はその唇に軽くキスをした。

真っ赤になりながら照れ笑いしている。

向こうから章吾が帰ってきているのが見えた。


私は勝司の首に腕を回しキスをした。

勝司は私に応えて腰に手を回してくれた。

私は何気なく向きを変え、勝司ごしに章吾見た。

立ち止まってこちらを見ている。

私は勝司から唇を離し、あたかも見られたことを恥ずかしむように顔を背けた。

「あ、先輩」

勝司は赤い顔のまま、駆け寄った。


「俺たち今から俺のうちに行きます。」

「分かった、また後でお前のうちに寄るわ。」


章吾は振り向きもせず、バイクに乗り行った。

私は勝司の家に向かった。
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