Dice
Age 16 : Vo.5 - 間違い電話 -
・・・・・・・・・
「もしもし?」
「はい?」
「これツヨシの電話じゃないかな?」
その電話の主は男性だった。
声の感じ、話し方のイントネーションから、
だいたい年齢は近いと感じた。
「いえ、違います。」
「あ、そうですか。ごめんなさい!」
「はい、では失礼します。」
私は、終話ボタンを押した。
あずさと愛子は、興味津々の様子で私を見ている。
「間違い電話だって。」
「へぇー」
少しの沈黙が流れ、隣で愛子が手帳をひらげた。
「でさぁ、次の家庭科の課題やった?私裁縫嫌いなんだよね」
私は思わず勢いよく顔を上げ、愛子を見た。
ヤバイ、キレイニワスレテタ。
家庭科の課題話のおかげで携帯にかかった、間違い電話など
飲んでいたお茶のパックと共にゴミ箱に捨てられた。
「もしもし?」
「はい?」
「これツヨシの電話じゃないかな?」
その電話の主は男性だった。
声の感じ、話し方のイントネーションから、
だいたい年齢は近いと感じた。
「いえ、違います。」
「あ、そうですか。ごめんなさい!」
「はい、では失礼します。」
私は、終話ボタンを押した。
あずさと愛子は、興味津々の様子で私を見ている。
「間違い電話だって。」
「へぇー」
少しの沈黙が流れ、隣で愛子が手帳をひらげた。
「でさぁ、次の家庭科の課題やった?私裁縫嫌いなんだよね」
私は思わず勢いよく顔を上げ、愛子を見た。
ヤバイ、キレイニワスレテタ。
家庭科の課題話のおかげで携帯にかかった、間違い電話など
飲んでいたお茶のパックと共にゴミ箱に捨てられた。