フィガロの恋 【ペナルティー作品】
第三章・オーガニック・タバコ税
第三章・オーガニック・タバコ税


翌日、邪馬台国では異例の法律が女王の権限で強行可決され、同日施行された。
「オーガニック・タバコ税?またタバコが値上げされんのか」
街のあちこちでスモーカー達が眉をひそめながら、またもや自分達に降りかかった増税に愚痴をこぼしあった。しかし、いつもの自販機やタバコ屋にいっても、まだ値札は昨日までのものと変わっていない。
「いまのうちに買い溜めしておくか」
「お客さん、値上がりするのはタバコじゃないよ」
タバコ屋店主の老婆が小窓の向こうから常連客に言った。
「値上がりするのは、ハシシさ」
「な、なんだってー!」
「ほら、さすがに政府も、おおっぴらに大麻とか言いづらかったんじゃない?それでオーガニックとかテキトーに言葉くっつけたのさ」
「大麻が合法になったのか!」「それってマンモスうれPぜ!」
ダメな人々が喜びに沸いた。

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