迷える子羊 ~君と僕~
「喜んで」



一言、一言が緊張する。



差し出したその手を握ると


そのままキャンプファイヤーの方へ向かう。



聞きなれた音がいつもよりゆっくりと聞こえる。



オレンジ色に照らされている彼女は楽しそうだ。



多分、明るかったら



俺は耳まで赤いことに気づかれてて



笑われていただろうな。



夜で良かった。




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