迷える子羊 ~君と僕~
俺と彼女は


ハンドボールコートに向かっている間



一言も喋らず、



ただ俺が前にいて2、3歩後ろに



彼女が歩いているという感じだった。



やっぱり俺のこと警戒してるよね。



話したことさえ今までなかったから。



ただ砂利の音だけが鳴り響く沈黙が続いていた。



そして目的地に着いたとき、



え?と言う感じで驚いた声で彼女は言葉を発した。




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