迷える子羊 ~君と僕~
だから普通に声をかけられることが



羨ましく思えた。



誰かに訪ねられても何も出来なくて


友達の綾香に任せていた



弱い私。



野口君の時もそうだった。



何も言えなくて黙り込む私。



本当の私を知らない、



知ろうとしない周りはイラついてた。



でも、今隣にいる彼は違う。



何故だろうか。



いつもはよく知らない人には



ストッパーをかけている心が



解かれようとしてる。



不思議な人だ。




< 21 / 137 >

この作品をシェア

pagetop