迷える子羊 ~君と僕~
「止まれ」



後ろから低い男の声が聞こえた。



え?



無意識に振り向いた時に目に見えたものは



怯えた唯ちゃんとさっきとは違う拳銃を持った男達。



さっきまで考え事をしてたから



気配に気づかなかったのか。



よく言われてたっけ、



気配を無意識でも読めるようになれって。




親父、今だけはあんたの言うことが正しいと思えるよ。



「お前は肝心な爪が甘い」



肝に命じます。



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