迷える子羊 ~君と僕~
銃声音が鳴り響き、静まり返る。



そして………





雰囲気はガラリと変わった。



泣きじゃくる者



閉まったままの扉を叩き大声で助けを叫ぶ者



それならばと



窓から聞こえるはずもないのに助けを呼ぶ者



教室内に



恐怖という目に見えないものが



充満していた。



彼女は涙をぐっとこらえ、



体を震わせながら恐怖に耐えている。




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