迷える子羊 ~君と僕~
壁にもたれかかって



心を落ち着かせている彼女に近づく。



すると彼女は気付いてくれて



俺のほうを向いてくれた。



「唯ちゃん、大丈夫?



まだ、顔色悪いけど…」



「うん、大丈夫。



でもすごいね。



みんなあんな状態だったのに


冷静でいられるなんて」



そんなことを言われると



言っ思ってなかったから



なんと言い返せばいいのか分からない。



でも無言に嫌だ。



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