迷える子羊 ~君と僕~
「唯ちゃん、どうしたの?」



心配そうな顔をする野口君の顔が映る。



「え!う、ううん。何でもないよ」



忘れてた。



隣に野口君がいたんだ。



「考え事?」



「うん、まぁ……」



こんなこと言ったって変な奴と思われるだけ。



気のせいだよっ言うかもしれない。



深く聞かれたら何でもないとごまかそう。



そう決めた。



< 83 / 137 >

この作品をシェア

pagetop