迷える子羊 ~君と僕~
「そ〜いうことか」



白波さんはさっきから「う〜ん」と悩み中。



どうしたんですか????



「唯が自分からね………」



「え?」



「唯が誰かを下の名前で呼ぶのは今までは2人。



“お兄さん”という立場では3人いたのよ。



でもそれは小さい頃の話。



この歳で下の名前で君付けするのは


今まではいなかったのよ」



え!



じゃあ、俺、唯ちゃんに………



「友達、または信頼出来る人間になったかもね」



認められたんだ。



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