本当の私になれる場所

幕が開いた………。

自分の出るところまでドキドキする心臓で必死にカウントを数える。


いよいよ…………………………………………。


ライトが眩しくてあまり人は見えない。

他の事は全然分からなくて笑顔で踊るそれしかなかった………。



4分20秒あっという間だった。

ステージ袖へはけた途端急に涙が溢れ出てきた。
よく分からないけど頑張ってよかったって思えた。

「ユメ お疲れ
今の100点だよ。最後に最高の思い出ありがとう」リン先輩がそう言って抱きしめた。




そして結果発表の時…

私達の学校は呼ばれる事はなかった。


ホテルに戻り3年生の先輩が「今まで本当にありがとう。厳しい練習についてきてくれてありがとう……みんなの事大好きだよ」

また涙が止まらなくなった。



こうして長かったような短かった全力で駆け抜けた夏は終わった………