本当の私になれる場所
♪第三章♪

初めての涙…

夏の大会と同時に3年生の先輩は引退した。

次の新部長はトシ先輩……
実は私の憧れの先輩

「新しく部長になったトシです。これから1・2年生で頑張って行きましょう…」

この日から…3年生のいない部活がスタートした。

その日から間もなくして踊りのテストが行われた。

4時に練習が始まり、筋トレ・柔軟…その後から先輩の様子が違う。

「ユメ 今から踊りのテストやるよ。準備して」

「はいっ。」

「3年生いなくなったから新しい構成決めないといけないしね…頑張ってね」

「頑張ります。」

先輩達が鏡の前に横一例に並んでいる。

トシ先輩の「はいっ。」の声でポーズ 曲がかかる
最初の振りが飛びその後もボロボロに終わった。

先輩達がこそこそ話している。


この時先輩達が何を言いたいかは分かってた。

でもこの時は何も言わず構成が発表された。


一番端の一番後ろ…分かってたけど悔しかった。
でもいつかトシ先輩のようにカッコよく踊りたい。その思いで毎日練習を続けた。


この時はまだそう思えてた。
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