本当の私になれる場所

仲間がいない……

部活を始めて一週間たったある日………。

私はいつも通りに学校に行くと仁美に
「おはよう。話しがあるんだけどいいかなぁ？」と言われた。

何だろう？と思いながらも仁美についていくとそこにはさゆりと泉がいた。
さゆりと泉の様子がいつもと違っていた。

「おはよう。暗い顔してどうしたの？」と私は言った。

3人は何か言いたそうだが顔を見合わせながらしばらく黙っていた。

この沈黙に耐えられず
「話しって何？言いたい事あるなら言ってよ。」と私は思いきって口を開いた。

そうすると仁美が
「ごめん。ウチ等部活辞める事にしたの………
いろいろ考えたんだけど続けていく自信なくて」
「どういう事？」

「本当にごめんね。」3人ともそれしか言わなかった。
さゆりが「一緒に辞める？」と私に聞いた。

私は返す言葉が見つからないでいた。

前の自分だったら即答ではないかもしれないけど絶対に辞めると答えていただろう。

でも今は前の自分ではない。
ダンス部に入ったのは自分を変えたいってのもあったから。
< 6 / 21 >
表紙・目次

この作品をシェア

pagetop