死神
死神
ここは、

中国の貧しい村。

そこに高熱を出した子供・ユーがいました。

この村にはお医者さんがいないので、

隣の町まで馬車を父・ショウが走らせていました。

「ユーもうちょっとだ。ガンバレ!!」

そう。

励ましていた。

ユー布団に顔をかぶせる。

「パパ…僕の前に魔王がいるよ…」

「それは、霧だよ。」

またしばらくすると

「パパ…魔王が僕に何かいうよ…」

「それは木の葉のざわめきだよ。ガンバレもうちょっとだ。」

「坊や、坊や、おいでよ。

おもしろい遊びをしよう。

こっちの世界には川岸には花が咲き、

綺麗な服がたんとある。」

「パパ…魔王が僕を誘うよ…」

「ユー!!もぅ、ちょっと待ってろ!!あとちょっとだ。」
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