嘘日記〜私の日常〜
電車と妹の関係
発車ベルの鳴る電車に、慌て駆け込んだ。

背後で閉まる扉。

妹との待ち合わせに遅れそうだった。

それ故、やむを得ずしてしまった、駆け込み乗車。

(心臓に悪い。)

あがった息を整えながら、扉の上を確認。

慌てるあまりに、行き先を確認せず、丁度着ていた電車に飛び込んだのだ。

『妹行き』

ドアの上の電光板には、そう表示されていた。

何度見ても、変わらない。

(…まさかぁ)

勿論。
この辺には、"妹"などという地名は無い。

取りあえず、無駄に微笑み(引きつっている)、落ち着こうと、車内を見やる。

更なる衝撃が待ち受けていた。
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