【続】ギャップ的恋愛論
……見た目、通り……?
言われた言葉の意味がいまいちわからなくて、あたしは首をかしげて怜二を見上げた。
すると怜二は、持っていたDVDをテーブルの上にそっと置いて、
「今まで俺を騙して楽しかった?
どうせホントはこんなDVDを貸し借りしてるセフレでも居るんだろ?
相手は店のホストか、それとも……」
嘲笑うかのようにあたしを見下ろしながら、その手でクイッとあたしの顎を持ち上げた。
なっ!?誤解だからっ!
そこでようやく意味を理解したんだけど、違うと伝える前に、あたしの口は怜二の冷たい唇によって塞がれた。
「……ふっ…んっ…」
……く、苦しいっ!
口内を容赦なく動き回る舌の動きで、息つぎさえもままならない。
そのうち、セーターの中に侵入してきた手によって、ブラが無理矢理たくし上げられた。
やだっ……!
やだよっ!
誤解されたまんまじゃヤりたくないよっ!!
そう思って力いっぱい押し返すけれど、上に跨がる怜二の体はびくともしなくて。
「……んんっ…!?」
逆に頭の上に両手ごと拘束されてしまった。
あんな映像を見たからじゃないけど、あたしにだって夢があった。
優しく包み込まれるように怜二に抱かれる夢。
なのに………
「……やめっ…」
やっと解放された口で息も絶え絶え抵抗するあたしに、
「っるせぇよ…… 慣れてるくせに」
バカにしたような言葉は吐きだした怜二は、今度は首筋に顔を埋めた。
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