【続】ギャップ的恋愛論






「お前さ……」






ため息混じりに話しかけられて、返事代わりに目の前にある怜二の顔をまじまじと見つめ返したんだけど。






うっわ〜〜
睫毛長〜い、肌きれ〜い
やっぱりカッコイイ〜〜♪





思わずウットリ見惚れてしまったあたし。






「……おい、ヨダレ…」



「はっ!ごめんなさい!」





呆れ声で指摘されて慌てて口を拭った。






今、相当バカ面してたんじゃないかと自分でも呆れてしまう。






だけど……



さっきから、なんだか心の中がほっこり温かくって、気持ちがフワフワしてるんだよね。






もちろん体もコタツでポカポカだけど。






「さっきの話に戻るけど、とにかくお前のすっぴんは、俺以外に見せちゃいけない決まりがあんだよ」






だからなんで……






「……いまいち納得が…」



「しなくていーよ。
それより……来週の日曜バイト休みだし、一緒に買いに行くか?」



「えっ!? それってデート!?」






ゲンキンなもので、初めてのショッピングのお誘いに、一瞬で理由なんかどうでもよくなってしまった。






「デートって言われると、デートかもな……」



「嘘っ!?! すっごい嬉しい!!!」






初デートのお誘いに、あたしのテンションが一気に跳ね上がる。






そんなあたしの頭を、まるで小さな子供にするようにガシガシ撫でた怜二は、






「さて… そろそろタイムリミットだな……」






時計を見上げるなり、立ち上がった。






「……タイム、リミット…?」







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