【続】ギャップ的恋愛論






「ま、待って…!」







クリスマスまで待つってさっき聞いたばかりなのにっ……!!






なんとか怜二の体を両手で押し返そうとしたけど、やっぱり敵わなくて。







「そういう顔されると、マジで止まんなくなる……」






あたしを見つめる瞳が、だんだん熱を帯びてきているのを目の当たりにして。






もう……いっか………
いずれは捧げるんだし……
さっきも覚悟したばかりだし……






あたしが諦めて体の力をふっと抜くと、







「……バ〜カ、マジでとんなよ。
ほら、送るからコート着ろ」






体を離した怜二があたしのバッグを取り上げるなり、そう言ってすたすた歩いて行くから、とにかくもう呆気にとられてその場にふにゃりと座り込むしか出来なかった。






なに……なんなの……





男の子って……、ううん、怜二って、さっぱり何考えてるのかわかんないんですけどっ!!






「早くしろよ〜 置いてくぞ〜」



「ちょっ、待ってよ…!」






玄関の方から聞こえた声に、あたしはすごすごとコートを手に立ち上がる。





だけど頭の中は、?マークだらけだった。








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