【続】ギャップ的恋愛論
一人だけ状況を把握してないことにムッとしていた俺だけど、さらに続いた凌さんの言葉にア然としてしまった。
「俺が提案したクリスマス・イベントの許可が、昨日の会議によって正式に下りた」
………はっ??
クリスマス・イベント?
「日付は今度の日・月。内容が内容なだけに、場所はここではなく、“フォレスト”を借りてやることになった。
ここに来たってことは、全員参加意志があるってことでいいんだよな?」
確かめるように尋ねる凌さんに、固い表情で頷いてみせるルイ達。
その目は、どこかギラついていて、よりいっそう俺をかやの外へと追いやった。
内容が内容なだけにって何だよ?
“フォレスト”って……なんでホスクラでやる必要があんだよ?
「ちょっ、待って下さい」
「なんだ?怜二」
「何の話ですか?クリスマス・イベントって……」
アンタ、クリスマスなんてクソくらえ的なこと言ってたじゃねぇか。
まったく意味がわからない話に思わず口を挟んだ俺を、その場に居る全員が振り向く。
だけどしょうがねぇじゃん。
わかんねーもんは、わかんねーんだからよ……
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