【続】ギャップ的恋愛論
……へっ…!?
「自信、付けたいんだろ……?」
ニヤリと口角を上げた怜二の色っぽい目線に気付いた時には、
「………っ…」
あたしの太腿に、温かい手の感触が。
「えっ…やっ…ちょっ……」
そのままさわりと動く指の動きに翻弄されるあたし。
でもさすが怜二というか、いつの間にやら腰にはしかっり腕が巻き付いていて、身動きもとれない状態で。
されるがままに、再び胸に抱かれたあたしの顔の前には、制服の胸ポケットに収まっている黒縁の眼鏡がある。
「ね、ねぇ…… 1時間目が……」
始まるよ……?そう伝えたいのに、顔を上げた途端に口をキスで塞がれてしまった。
………ダ、ダメだ……頭が……ぼんやり……
どんどん深く激しいモノになるキスとは対照的に、太腿を這うしなやかな指は優しく、まるで壊れ物を扱うような動きをしている。
「………んんっ…」
そのどちらにも反応してしまう自分が、ものすごく恥かしい。
わずかに抵抗しながら、心のどこかでは何かを期待している自分が、ものすごく―――
「ふっ……やらしい顔………」
そう、Hだと思う。
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