【続】ギャップ的恋愛論
一応これでも男性経験豊富なイケイケギャルを装ってきたあたし。
そういう系の言葉だけは知ってたんだけれど……
実際目の当たりにするのは初めてで、とにかくグロい、のひと言だった。
「あ、あれは、ビデオの中だけの世界で…」
「バ〜カ、内容なんて実際もビデオも似たり寄ったりなの」
「えっ……」
そうなの……?
「じゃあ、あのカエルがひっくり返ったような…」
「そ、あんなの常識。 万国共通の形」
ニヤニヤしながらあたしの顔を覗き込む朋歌。
「どう?出来る?」
「………」
なんとも言えない。
あんな格好、怜二の前でするなんて……///
しかも裸で……///
「アイツの場合は色々慣れてるだろうから、いきなり変な要求はしてこないだろうけど、そこら辺の童貞男だったら、妄想だけが膨らんでるからさ、大変だよ〜?相手すんの」
「た、大変って……」
「たいていの奴はビデオの真似をしたがる。(ピー!)を(ピー!)してとかフガガガッ…」
だんだん声が大きくなる朋歌の口を慌てて塞ぐ。
「……なにすんのよっ!?」
すぐに剥がされた手に、今にもかじり付きそうな勢いの朋歌。
目が、目が……完全に逆三角だ〜〜!!
「だ、だって、声が大きいんだもん……」
さっきから妙に視線を集めてる気がしてしょうがないあたしは、俯きながらも不満を口にした。
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