【続】ギャップ的恋愛論
「関係ない、ね……」
「なにがおかしい?」
「クスッ… いや、別に……」
ダメだ。
コイツと話してると俺の感覚が鈍る。
「先行くぞ…」
さっさと出ようと俺が力強くドアノブを握った途端、
「あ、そうだ……」
後ろからまた声が掛かった。
「………」
もう相手なんかしてられるか……!
そのまま無視して勢いよく開けたドアから片足を出す。
「乙葉ちゃん、この前ぼやいてたよ?
怜二が冷たいって……」
「はっ??」
「学校でも、店でも」
だからテメェは何が言いたいんだよ……?
「そうそう、僕と話してるとほっとするとも言ってたな……」
「……っ…!?」
聞き捨てならない言葉に思わず振り返ると、優雅に微笑むルイがいた。
なんか、かなり、ムカつく。
「3ヶ月とか、3年とか、結構難しい時期なんだよね?」
「どう難しいんだよ」
「フフッ… 別れの時期、みたいな……」
はぁぁ!?!
「勝手に決めんな」
どうしてコイツは俺の勘に障ることばかり言うんだ!
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