【続】ギャップ的恋愛論






またホールへと颯爽と戻って行く怜二をポカンと見つめる。





見つめながら、飲み込みの悪いあたしは、今言われたことを整理しようとした。






えぇっと……





『あとちょっとで終わるから、ここで待ってろ』






ってことは、郷野さんが言ってたことはウソじゃなかったってことだよね……?



へぇぇ、珍しい。







あと、何て言われたっけ……?






そうそう、





『その手の理由は、後でみっちり俺んちで聞くからな』





だった。






『手の理由』って言われてもなぁ……






ただの不器用が成せる技?




そうとしか言いようがない。






でもでも、やっぱり料理出来ない奴なのか、とか思われたくないなしな……






………ん?





………って!ちょっと待って!!






お、『俺んちで』って!!





俺の……家……??






まさかっ、怜二のマンションでってこと!?!
(↑頭の中まで不器用?)






きゃ〜〜〜!!!!!!





ど、どうしよう!?





初めてお呼ばれしちゃったんですけどぉぉぉ!!!






−−−ハッ!





やだやだ、ブーツなんてはいてきちゃったけど、ムレてないかな?





タイツ、破れてないかな?





あたし、大丈夫かな?
(↑何が?)






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