【続】ギャップ的恋愛論





3人掛けソファーに、なぜか密着して座るあたし達。





なんとなく居心地の悪さを感じて、横にズレようとお尻を浮かせた時、





「一応言っておくけど……」





そう言って、朋歌がおもむろに肩を組んできたから、あたしは再びストンと着地してしまった。





……うっ…なんかヤな予感…






内心ビクつきながらも、何事かと隣の朋歌を見る。





「10秒以上視線を反らすとか、ナシだからね?」





そうニッコリ微笑む朋歌。





……だからその顔恐すぎだって。





まさかそんなこと言えるはずもなく、あたしはコクリと頷いた。





「……はい、肝に銘じます…」



「あと……」






再び口を開いた朋歌に、まだあるんかいっ!?と心の中でツッコミつつ、黙って続きを待つしかないあたし。




………立場弱すぎ。






すると朋歌は、恐怖で頬を引き攣らせているあたしを気にした様子もなく、ふふんと鼻を鳴らして言った。






「もちろん失神もナシだから。
もしまたぶっ倒れたら、即刻救急車呼んで“エロビデオに興奮し過ぎました”って説明するからね。
い〜い、これもザックリ肝に銘じておきなさいよ?」





`
< 82 / 149 >

この作品をシェア

pagetop