【続】ギャップ的恋愛論
3人掛けソファーに、なぜか密着して座るあたし達。
なんとなく居心地の悪さを感じて、横にズレようとお尻を浮かせた時、
「一応言っておくけど……」
そう言って、朋歌がおもむろに肩を組んできたから、あたしは再びストンと着地してしまった。
……うっ…なんかヤな予感…
内心ビクつきながらも、何事かと隣の朋歌を見る。
「10秒以上視線を反らすとか、ナシだからね?」
そうニッコリ微笑む朋歌。
……だからその顔恐すぎだって。
まさかそんなこと言えるはずもなく、あたしはコクリと頷いた。
「……はい、肝に銘じます…」
「あと……」
再び口を開いた朋歌に、まだあるんかいっ!?と心の中でツッコミつつ、黙って続きを待つしかないあたし。
………立場弱すぎ。
すると朋歌は、恐怖で頬を引き攣らせているあたしを気にした様子もなく、ふふんと鼻を鳴らして言った。
「もちろん失神もナシだから。
もしまたぶっ倒れたら、即刻救急車呼んで“エロビデオに興奮し過ぎました”って説明するからね。
い〜い、これもザックリ肝に銘じておきなさいよ?」
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