【続】ギャップ的恋愛論
続いて、
“淫乱☆保健室の天使達2”
パッケージと同じで、どピンクのバックに浮かび上がるタイトル名。
「なんかさ、乙葉を考慮して、特別、ドラマ仕立てのにしてくれたみたいよ」
「………?」
………特別にドラマ仕立てって言われても……ねぇ?
普通が知らないし……
よくわからない朋歌の解説に、へぇぇと適当に相槌を打っていると、パッと画面が切り替わり、学校の廊下らしき場所が映し出された。
そこを、どこかおぼつかない足取りで歩く学ランを着た男の人の後ろ姿も。
その子?人?は、わざとらしく頭を押さえて呟いた。
〈ああ…頭痛ぇ……〉
………ぶっ!!なにコレ!?
すんごい棒読みなんですけどっ!!
身震いが出るほど白々しい演技に、目が点になる。
するとすかさず横から朋歌のツッコミが入った。
「この手のビデオに、Hの最中以外の演技力は求めんじゃないわよ」
「……あ……うん」
「だいたいこんな場面、男にとっては必要ないんだから」
「どうして?」
「要はエロいシーンだけありゃいいって魂胆だからよ」
………な…なるほど。
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