【続】ギャップ的恋愛論
……こりゃ、ますますやっべぇな…
このまま家に連れ込んで、我慢できんのか?俺。
う〜〜〜ん、微妙。
………よし、こうなったら自分の中でタイムリミットを決めよう。
1時間だ、1時間。
茶飲んで1時間したら乙葉を家まで送る!
おっし、それで決まりだな。
チラ、チラチラ…
あれからずっと黙り込んで考え事をしている俺を、何度も伺うように乙葉が見上げている。
何か言いかけては、口をつぐんでまた俯く乙葉。
そのいじらしい態度に気付かないフリをするのも正直キツイんだけど……
ごめんな?
今はまだダメなんだ。
もう少し、このドス黒い欲望が引いてからじゃないと、自分で自分が止めれる自信がねぇし。
と言っても、俺の家を知った途端、乙葉の態度が豹変するのは目に見えてるけど−−−
「ええーっ!?
家ってホントにココなの!?!」
………ほら、やっぱりな。
俺の予想通り、さっきまでのいじらしさは何処へやら、口をあんぐり開けて突っ立ってる乙葉に俺はこっそり苦笑した。
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