Blue Book
いっそのこと、靴をぬいでしまおう。

ぬいだ靴を片手の指に引っ掛けて、腕をふりこのように揺らしながら歩く。

アスファルトは冷たくて気持ちいいけど、ザラザラしていて、小さな石が足にささる。

もし靴下をはいてなかったら、絶対に石が食い込むなー。

そんなことを考えながらゴミ置き場の横を通り過ぎようとした時、

その揺れる腕に驚いたのか、ゴミ袋をつついていたカラスが1羽、飛び立った。





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