悲恋~歌姫HARUHI~
大きな窓を開けて理輝が

「うわ~あそこから飛んだの?」

と言った。


「うん、会いたくて~」

そう言って理輝の細い身体に巻きついた。


胸の厚みはやっぱりヒロだ・・・・


「理輝~少し鍛えなさい。
ご飯たくさん食べて、モリモリにならなきゃ。」


「春妃は、モリモリが好きか?」


「うん、モリモリが好き
胸板厚いほうが安心するの。」



「ふ~ん」
理輝がつまんなさそうにしたから

「理輝はまだ成長過程だから
これでいいのよ。」


そう言って理輝のとがった唇に触れる。


もう何度家族の目を盗んで
こうしているだろう。


理輝はもう私に夢中だった。
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