悲恋~歌姫HARUHI~
なかなか足を踏み出せなくて
ヒロの待つ店に入れなかった。


大きく深呼吸をして
やっと入ったのは約束から15分
遅刻だった。



「春妃、頑張ってるな。」
先輩の声


「はい・・・・。」
おどおどする私


私は、ヒロの向かいに座って
したを向いた・・・・・。


「俺が何を言いに来たのかわかる?」
父親の声

「理輝のことですよね。
ごめんなさい・・・」
素直な仮面をしっかりかぶる



私の行為の軽率さ
私をここまでしてくれた
スタッフへの裏切り
マスコミの怖さ・・・・
世間から中学生の子と関係を
持つだけでも
非難の目を浴びせられるのに
それが私という
スターだったら
そうなるんだ?


厳しい言葉じりに私は
緊張感でいっぱいになった。



理輝と今別れたら
きっと自分を保てなくなる


理輝は
ヒロの代わりだから・・・・・
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