悲恋~歌姫HARUHI~
月のキレイな夜だった。
思わず窓を開けると
夜の風が部屋に入ってきて


散乱している紙が舞った。



「春妃・・・入るよ・・・」


その時ヒロが入ってきた。


慌てて窓をしめた。


愛しい人が目の前にいる。
月の明かりは
私を吸血鬼に変える


散乱してる紙を手にとったから
慌てて
取り返して
ビリビリに破った。


呆気にとられるヒロに慌てて
いつもの仮面をかぶった。


今夜は許してもらえそう・・・・
怪しい部屋の明るさが
私を大胆にしていった。



「疲れてるのか?」
優しい声にもたれかかる・・・・・


明るく拒否しようとするヒロに
もっと甘えた



「疲れちゃった・・・・」
ヒロの体の動きが止まった。
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