悲恋~歌姫HARUHI~
「愛してるのか?」


愛してるのは
あなた一人だけ・・・・


ヒロの首に腕を巻きつけた。


「キスしても・・・いい?」
私はとうとう口走る・・・・・



「は?何?」
背中を撫ぜていたヒロの手が止まった。



「お芝居でいいの・・・。
本当はね、あの歌は、最後は
想いを叶えたかったの。
だけどおじさまがきっと・・・・
私とキスするのいやだと思って
だから今だにでき上らないの。」


やっぱり嘘をかためてしまう



「理輝だって、思春期だからな。
いくら仕事と言っても
好きな子が父親とキスしたら
もう一生口聞いてくれないぞ~」


だってほんとのこと言ったら
あなたはきっと私を拒否するでしょ?


「キスしてくれたら完成する
ダメ?」


ヒロが慌てて何かを言っていたけど
もう何も聞こえない。


私は練習・・・
と言って素早くヒロの唇に触れる・・・



初めての感覚が
体中に広がる・・・・


愛する人の唇に触れた
感動で私はとけてしまいそうになる
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