悲恋~歌姫HARUHI~
10・愛しい人へ
あなたに最後に抱きしめられた時
誰のために私が
生まれてきたのか
わかった気がした・・・・。
ずっと見送っていた背中に
手を振っていたあの頃は
あんなに素直に言葉に出せたのに
どうして今はこんなに
言葉にすることができないんだろうね
あなたの横顔にときめいて
あなたの笑顔を独り占めしたくて
いつもいつも
あなただけを追って生きてきた
そんな月日に後悔はありません。
あなたの苦しむ顔が見たくて
私の想いをあなたに
伝えたんじゃない
わかってほしい・・・・。
優しく包み込んでくれる胸は
やっぱり幼い時のまま
あなたにとって私はいつまでも
あの頃高くだきあげた
あの日のまま止まっているんだね
あなたの声にときめいて
あなたの全てを独り占めしたくて
いつもいつも
泣いてきたけれど
最高の片想いに悔いはありません。