黒猫眠り姫〔上〕[完]
昼下がりの午後今日は曇っていていつ
雨が降るかわからない状況だから、早く
帰ることにした。昼を食べて長々しゃべって
いたためもう3時になる。途中でまた桐の
ケータイが鳴り響き、桐はコンビ二行ってから
帰るといい、ケータイを片手に去っていった。
その後は、ぼーっとしながらマンションの下に
着いた。マンションに入ろうとしたら、香水の
きつい匂いを放つ女の人に呼び止められた。
「ねぇ、あんた何者?」
「・・・・・・・・」
「何?何とかしゃべんなさいよ。」
「・・・・・・・」
「喧嘩売ってんの?」
「・・・・・・・・」
「あんた、桐の女?」
「・・・何で?」
「やっと、しゃべった。朝桐と一緒に
出かけてたのを見てたんだから。」
「・・・・別に桐の女ではありませんけど。」
「けど?」
「あなたは、何者ですか?」
「は、あんたなんかに答えるわけないでしょ。
あんた、変。」
「別に変でも構いませんけど。」
「あんたなんかと一緒に居る桐がおかしいわ。」