黒猫眠り姫〔上〕[完]
診察室は、消毒液の独特な匂いが、
充満していて気持ち悪くなりそうだ。
先生に診てもらい湊と桐の元に戻ると
二人は心配そうな顔をして待っていた。
「湊、桐?」
「大丈夫なの?」
「鈴!!」
「3・4日すれば治るだろうだって。」
「じゃ、薬もらってくるな。」
「うん。お願い。」
桐は颯爽と取りにいった。
「明日は学校休みね。」
「うーん。」
「連絡しとくね。」
「うん。ありがとう。」
「いーえ。帰ったらちゃんと薬飲んで
寝てね。」
「はーい。」
しばらくすると、桐が戻ってきて、
車に乗って帰る。桐はそのまま帰る
ことになり明日も来ると言って帰って
いった。部屋に着くと、ベットに入る
前に薬を飲んで眠りについた。
湊は、まだ仕事が溜まっていると言う
ことでパソコンをいじっていた。