黒猫眠り姫〔上〕[完]
[第2章]黒の世界
心の変化になんとなくついていけなくて
ずっと誰かに知っていて欲しかった。
だけどね、あなたは私のことなら何でも
お見通し。
いつだって、私の心を見通して私の欲しい
言葉をくれる。そんなあなたの心は全く
見えてこない。少しずつだけど、あなたの
ことを知っているつもり。
だけど、助けてもらうのはいつだって
私なんだ。