黒猫眠り姫〔上〕[完]
なんとなく信用できそうな優しそうな
瞳で、今の心の変化を誰かに話して
見たくなった。
一人が、怖くなってるような気が
して誰かに見つけてもらいたかった。
言葉で分かってもらえるか分からない
けど、知ってくれる人が必要だった。
なんだか、清々しい気分になりながら
も購買の方に向かって歩いた。
「あっ。鈴ここに居たのか。今日
時間ある?」
「えっ、今から??」
「ううん。放課後。」
「別にあるけど?」
「じゃ、玄関で待ってるから、
時間明けといてね。」
「うん。わかった。いいよ。」
「じゃ。」
不思議に思いながら、今までじゃ
考えられないことに不思議に思った。
パンを適当に自分のを買い、先生に
頼まれたパンも買った。
ジュースも適当に買いながら、
保健室に戻った。
「せんせーい。買ってきました。」
「ありがとう。さっき、職員室で、
お菓子貰ったの。食べて。」
「はい。」