黒猫眠り姫〔上〕[完]
「鈴ちゃんって頭良いのに天然?」
「天然??」
「ううん。やっぱなんでもない。」
「????」
「もっとクールな子かと思った。」
「私ですか?」
「うん。でも、実際マイペースな
だけなんだね。」
「?????」
「鈴ちゃんって鈍感でしょ?」
「鈍感??」
「好きな人とか出来たことある?」
「ないですけど。」
「あーそっか。じゃ、気になる人は?」
「・・いないですね。」
「そっか。でも、本当はもう気になってる
人居たりしてね。」
「?????」
「実は言うと私もこの年になるまで
付き合った人いないから、恋愛相談
は、あんまり良いアドバイス出来ないけど、
鈴ちゃんにそんな人が出来たらいいね。」
「そうですか??」
「うん。」
キンコーン カンコーン
「あれこれ何のチャイムですかね?」
「鈴ちゃん、もう6時間目始まる
みたいだよ。」
「・・・・行きます。」
「うん。また来てね。」
「はい。それじゃ。」