黒猫眠り姫〔上〕[完]
「それ侮辱してる?」
「そんなんじゃないよ。とりあいず、
付いてきてよ。」
「うん。いいよ。」
「改めて聞くけど門限は?」
「特にないです。」
「じゃ、少し遅くても平気??」
「う~ん。平気だよ。」
「じゃ、行くかぁー」
「んーと何処に?」
「まぁ、付いてくれば分かるよ。」
「・・・うん。」
そうこうしている内に校門の前に
着く。学校から少ししたところには、
大きなバイクが止まっている。
「これ誰のだろうね?」
「それー・・」
「こんなとこ置いといたら警察に
持って行かれちゃうね。」
「俺のなんだよね。」
「・・・・・えっー。」
「これの後ろに乗って。」
そう言うとヘルメットを被らせられ
ひょいっと体を持ち上げられると、
後ろに乗せられた。
「意外と背高いんだね。」
「まぁ。こんなとこでしょ。」
「一つ聞いて良い?」
「何?」
「無免許じゃないよね?」