彩葉唄
いろはの秘め事
「私は‥‥」
彩葉は、そこで一度言葉を切る。
まだ迷っているのか、そのまま暫く湖を見つめる。
「‥彩葉、無理に言おうとしなくても良いんだぞ?」
「‥よし」
そう霧夜と彩葉が言うのは同時で、言った後に彩葉が着物を脱ぎはじめた。突然の事に驚き霧夜はポカンとしていたが、「止めなければいけない」と直ぐに思い、声をあげる。
「おまっ‥ちょっ‥彩葉ぁ!?」
驚き過ぎて、まともに話せないようだ。
「霧、変な想像しないでよ?」
着物(上だけ)を脱ぎながら、彩葉はボソッと言う。
「なっ‥‥///するわけないだろ!!」